ジェムアルト株式会社は9月20日、ブロックチェーン技術を活用した自己証明型(self-sovereign)デジタルIDサービスの試行を開始したと発表した。ユーザは自分の「自己証明型デジタルID」を作成することで、さまざまなデジタルサービスへの登録に毎回エビデンスの提出や手続きを繰り返す必要がなくなる。デジタルID管理に対する分散型アプローチにより、サービスプロバイダは信頼できる関係者によって証明された汎用のアイデンティティ情報を活用することができる。またユーザは、モバイルアプリ「IDウォレット」によって自身の個人情報をデジタル・アイデンティティに追加したり、認証を受けたり、利用したいサービスプロバイダに情報を公開する同意を与えたりするなど、自身のデータを確実にコントロールできる。ジェムアルトは、Trust IDネットワークのアプリケーションとデータ保護ソリューションを、R3が構築したエンタープライズ・ブロックチェーン・ソリューションである「Cordaプラットフォーム」の最新版を利用して展開する。年内に開始するいくつかのTrust IDネットワークのパイロットプロジェクトには、幅広い関係者の参加が見込まれているという。