独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9月13日、FXC株式会社が提供する複数のネットワーク機器にクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによるBase Scoreは4.3。北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 セキュリティ・ネットワーク領域の砂川真範氏が報告を行った。影響を受けるシステムは次の通り。・管理機能付レイヤ2スイッチ FXC5210/5218/5224 用ファームウェア Ver1.00.22 より前のバージョン・管理機能付レイヤ2スイッチ FXC5426F 用ファームウェア Ver1.00.06 より前のバージョン・管理機能付レイヤ2スイッチ FXC5428 用ファームウェア Ver1.00.07 より前のバージョン・給電機能付 (PoE) スイッチ FXC5210PE/5218PE/5224PE 用ファームウェア Ver1.00.14 より前のバージョン・無線LANルータ AE1021/AE1021PE 用ファームウェアすべてのバージョンこれらの機器には、格納型のXSSの脆弱性(CVE-2018-0679)が存在する。この脆弱性が悪用されると、悪意ある管理者が当該製品の管理画面に細工した入力を行った後、別の管理者がログインすると、Webブラウザ上で任意のスクリプトを実行される可能性可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアをアップデートするなどの対策方法を紹介している。