ここが変だよ日本のセキュリティ 第35回 「セキュリティは夏を制したものが勝つ?」後編 過去に学ぶ | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

ここが変だよ日本のセキュリティ 第35回 「セキュリティは夏を制したものが勝つ?」後編 過去に学ぶ

昔のことを調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること、これが温故知新だ。今回のテーマだ。知らないことを知るんじゃない、知っていることから考えるんだ。

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台湾HITCONでは会場中央の人が一番集まる壁にリクルーティングが貼ってある。海外招待のスピーカーが多いのに参加費は低く抑えられていて、優秀な若者がたくさん参加している。企業の視線も熱くなるわけだ。
 なんだね君は? 「どうも!タイトルは予備校のキャッチフレーズみたいだけど、夏には BlackHat、DEFCON、筆者が毎年行っている台湾 HITCON、若者にはセキュリティキャンプと、自分の実力を引き上げてくれる刺激が満載だ。

 さらに筆者はコミケにもセキュリティ同人誌を出店している。 猛暑や豪雨でリアルは大規模災害の夏だったけど、セキュリティ的には大きなインシデントはなかった(はず)、そこで実力を蓄えそこなった君! このコラムを読んで知ったような顔をして、8月31日に宿題を仕上げたような気分になろうぜ!」

 企業でリスク評価をやっている部署ならわかると思うけど、想定するリスクとして確率が低くて被害額が極端にデカいのを1つ想定すると、同じように確率が低い他のケースをどう扱うか、悩むんだよね。関東が壊滅する地震を想定するなら、隕石の落下や抗生物質が効かない新種の疫病の流行、炭そ菌テロはどう扱うんだってことになる。混乱する。

 と、とにかく、自分達では分からないから専門家の話を聞いてみるかってことになって、セキュリティの情報提供サービスを契約したりする。ん? 解決になっていなくないか。情報提供サービスって同じネタを複数の契約先に発信しているんだから、ぶっちゃけ有料メールマガジンだぞ。判断できないからサービスを頼ると、サービスは判断を契約者に投げ返してくる。そもそも、そんな凄い事態で企業の継続なんて考えなくていいよ。消防庁とか自衛隊のような有事の責務を負っていない限り、普通は仕事よりもまず自分と家族の身を守るべきなんじゃないかな。

《2次元殺法コンビ》

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