フォーティネットジャパン株式会社は8月30日、最新のグローバル脅威レポートの研究結果を発表した。研究結果によると、サイバー犯罪者がこれまで以上に巧妙かつ短期間で脆弱性の攻撃方法を変化させていることや、攻撃の効果を最大化するために攻撃対象を拡大していると同時に、ソフトウェアの開発に反復型アプローチを採用することで攻撃方法を進化させていることが明らかになった。96%の企業が、少なくとも1件の深刻度の高いエクスプロイトを経験していることもわかった。レポートでは、インフラストラクチャ、エクスプロイト、マルウェア、ボットネットについて、それぞれのトレンドを詳しく解説している。インフラストラクチャのトレンドでは、主な業種で使用されるアプリケーションの統計を紹介している。これによると、1日あたりに使用されるアプリの合計数がもっとも多いのは教育機関で352、政府機関(255)、製造業(199)と続いた。タイプ別では、P2Pアプリが教育機関(4)、政府機関(2)などで確認されている。エクスプロイトのトレンドでは、悪用されたテクノロジーと産業用制御システムをリスト化している。テクノロジーの上位には、MS.IEやApache.Struts、Oracle.WebLogicが並び、産業用制御システムの上位には、Schneider、Advantech、Siemensが並んだ。マルウェアのトレンドでは、クリプトジャッキング(マイニング)マルウェアとビットコインの価格の相関性を検証し、正の相関性があると推測している。