チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社(チェック・ポイント)は8月21日、2018年6月の「Global Threat Index(世界の脅威指標)」を発表した。レポートによると、バンキング型トロイの木馬の世界的な影響が過去4カ月で50%拡大し、このタイプのマルウェア・ファミリー2種が新たにランキングのトップ10入りしている。6月のマルウェア・ファミリーの上位3種は、Webページに埋め込まれたJavaScriptが仮想通貨Moneroの採掘を行う「Coinhive」、仮想通貨の採掘を行うマイニング・マルウェア「Cryptoloot」、バンキング型のトロイの木馬として動作するIRCベースのワーム「Dorkbot」であった。6月のモバイル・マルウェアの上位3種には、なお、Android向けのモジュール型バックドア「Triada」、ランサムウェアとしても動作する、Android向けのバンキング型トロイの木馬「Lokibot」、iPhoneとAndroid搭載端末に対応したスパイウェア「TheTruthSpy」がランクインした。6月の脆弱性の上位3種は、Microsoft IIS WebDAVサービスのScStoragePathFromUrl関数のバッファ・オーバーフロー(CVE-2017-7269)、Oracle WebLogicのコンポーネントWLS Securityのリモート・コード実行(CVE-2017-10271)、SQLインジェクションとなった。CVE-2017-7269は世界の40%、CVE-2017-10271は35%の組織が影響を受けるとしている。