独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月13日、pon softwareが提供する複数の圧縮ファイル形式に対応した圧縮・展開を主な機能とするソフトウェアである「Explzh」に、ディレクトリトラバーサルの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは3.3。NTTコミュニケーションズ株式会社の東内裕二氏が報告を行った。「Explzh v.7.58 およびそれ以前」には、相対パスに対するディレクトリトラバーサル対策は行われていたが、絶対パスに対する対策は行われていないため、ディレクトリトラバーサルの脆弱性(CVE-2018-0646)が存在する。この脆弱性が悪用されると、細工された圧縮ファイルを展開することで、当該製品であらかじめ設定している解凍先や保存先とは異なる場所に、任意のファイルを作成されたり既存のファイルを上書きされたりする可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。
Foxit Reader および Foxit Phantom Reader における Use-After-Free とメモリリークにより遠隔から任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2018.7.10 Tue 8:30