GDPR遵守体制整備を行ううえでの課題が明らかに(SAS) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

GDPR遵守体制整備を行ううえでの課題が明らかに(SAS)

SASは、欧州連合(EU)の一般データ保護規則 (General Data Protection Regulation: GDPR)に関する調査の結果を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン
SAS Institute Japan株式会社(SAS)は6月26日、欧州連合(EU)の一般データ保護規則 (General Data Protection Regulation: GDPR)に関する調査の結果を発表した。同調査は2018年2月、世界各国のGDPR遵守体制の整備を担う、幅広い業界関係者183名を対象に実施したもの。調査結果では、93%の企業が十分なGDPRの遵守を実現できていないことが明らかになっている。

また、グローバル企業のうち、GDPRが施行される5月25日までにGDPRの遵守を実現予定と回答した企業は全体の46%。米国を本拠とする企業では、施行日までに遵守体制が整う見込みと回答した企業は30%にとどまった。欧州を本拠とする企業では53%となり、米国企業よりも準備が進んでいる。一方で、米国を本拠とする企業では15%、EUを本拠とする企業では4%が、「GDPR遵守の実現のための組織的なプロセスを策定する予定はない」と回答している。

GDPRの遵守体制を整備する上で課題に上がったのは、「GDPR遵守を管理するためのスキルを得ること」がもっとも多く、「保有する個人データのすべてのデータソースを特定すること」がこれに続いた。また、回答者の約半数(49%)は、GDPRは人工知能(AI)に関連する自社のプロジェクトに大きな影響を及ぼすことになると回答した。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

編集部おすすめの記事

特集

調査・レポート・白書・ガイドライン アクセスランキング

  1. 1,952 社から 9,208 件の報告 ~ 2023年度 Pマーク付与事業者の個人情報取扱いにおける事故

    1,952 社から 9,208 件の報告 ~ 2023年度 Pマーク付与事業者の個人情報取扱いにおける事故

  2. ランサムウェアの種別特定やセカンドオピニオンも ~ セキュリティ企業も頼りにできる JPCERT/CC

    ランサムウェアの種別特定やセカンドオピニオンも ~ セキュリティ企業も頼りにできる JPCERT/CC

  3. 世界中の警察官が考える現在/未来の脅威「インターポール世界犯罪動向2022」公表

    世界中の警察官が考える現在/未来の脅威「インターポール世界犯罪動向2022」公表

  4. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  5. フィッシングサイトのドメイン「top」が最多、デジタルアーツ調査

  6. 2023 年度の情報セキュリティ市場は 1 兆 4,628 億円 9.8 %成長 ~ JNSA調査

  7. 取締役や幹部への罰金 禁固 罷免 解雇 ~ サイバー攻撃後の被処罰最多は APJ 地域

  8. 「無料求人広告」無料期間終了後 高額請求、法人間のトラブル事例

  9. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×