今回のニュースには3つの側面がある。悪い知らせ、少しだけ良い知らせ、そしてもうひとつの悪い知らせだ。
まず悪い知らせだが、PageUpではどのデータが不正アクセスされたのか正確には把握していない。しかし「氏名と連絡先」で済んだと同社では考えている。だが「ユーザー名やパスワードといった識別データや認証データが含まれていた可能性もある」という。
少しだけ良い知らせとしては、パスワードにはソルトを使ったハッシュ化が施されていた。
最後に、ハンキンス氏はクラウドセキュリティ全体像を戦略メニューとして図示した。上記で説明したソリューションやツール、各種フレームワークやプラットフォームが、機能や用途ごとに俯瞰できるものだ。この図は、ガートナーのクラウドセキュリティのコンサルティングの戦略ベースを示したものといってもよい。自社のセキュアクラウドを構築するときの「レシピ」として利用することができるだろう。
幸いなことに、これらの履歴書の情報はほとんどの場合少なくとも 10 年前のものだが、それでも個人情報が多く含まれていることには変わりない。
大英図書館には多くの個性がある。独特の複雑な役割分担があり、それは法律で独自に規制されている。別の見方をすれば、ITインフラストラクチャは古くから確立されたコアサービスとの間でリソースを奪い合い、しばしば失敗するという点で、国やその他の大規模な組織の典型である。大英図書館の状況も、うまくいかないことの壮大な例にすぎない。