株式会社カスペルスキーは6月7日、2018FIFAワールドカップ ロシアの会場となる11都市のWi-FiスポットをKaspersky Labが分析した結果を発表した。開催都市(サランスク、サマーラ、ニジニ・ノヴゴロド、カザン、ヴォルゴグラード、モスクワ、エカテリンブルク、ソチ、ロストフ、カリーニングラード、サンクトペテルブルク)には、約3万2,000の公共Wi-Fiスポットが存在するが、このうち7,176のWi-Fiスポットで通信が暗号化されていないことが判明した。11都市のうち、Wi-Fiネットワークの信頼性が低かったのは、サンクトペテルブルク(37%)、カリーニングラード(35%)、ロストフ(32%)であった。一方で信頼性の高かった都市は、サランスク(10%)とサマーラ(17%)という比較的小さな都市であった。これらの都市では、Wi-Fi利用においてもっとも安全なプロトコルのひとつとみなされているWi-Fi Protected Access(WPA/WPA2)認証プログラムの使用率は約3分の2であった。ただし、WPA/WPA2も完全に安全ではなく、同社では2018FIFAワールドカップ ロシアの開催都市を訪れ、公共のWi-Fiネットワークを利用する場合の注意点として、「VPNを活用すること」「パスワードが設定されていない、あるいは推測が容易なWi-Fiには接続しない」「たとえパスワードが強固であっても、信頼できる施設や組織の従業員より教えられたネットワーク名とパスワードのみを信用する」「必要のないときはWi-Fi接続をオフにしておく」などを挙げている。