独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月24日、複数の製品に、DLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは7.8。ソニー株式会社が提供する画像管理ソフトウェア「Windows版 PlayMemories Home ver.5.5.01 およびそれ以前」のインストーラには、DLLを読み込む際の検索パスが原因で、同一ディレクトリに存在する特定のDLLファイルを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2018-0600)が存在する。NTTコミュニケーションズ株式会社の東内裕二氏が報告を行った。新康孝氏が提供するSusie プラグイン「axpdfium v0.01」には、DLLを読み込む際の検索パスが原因で、意図しないDLLファイルを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2018-0601)が存在する。JVNでは、「Windows版 PlayMemories Home」に対しては脆弱性の影響を回避するためのワークアラウンドを、Susie プラグイン「axpdfium v0.01」に対しては開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。