独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月27日、株式会社セルシスが提供する複数の製品のインストーラに、DLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.8。影響を受けるシステムは次の通り。・CLIP STUDIO PAINT(Windows 版)EX/PRO/DEBUT Ver.1.7.3 およびそれ以前・CLIP STUDIO ACTION(Windows 版)Ver.1.5.5 およびそれ以前(デジタル署名のタイムスタンプが 2018年4月25日 12:11:31 より前の版)・CLIP STUDIO MODELER(Windows 版)Ver.1.6.3 およびそれ以前(デジタル署名のタイムスタンプが 2018年4月25日 17:02:49 より前の版)これらの製品には、DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定のDLLを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2018-0580)が存在する。この脆弱性が悪用されると、インストーラを実行している権限で任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新のインストーラを使用するよう呼びかけている。