独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月12日、株式会社セキュアブレインが提供する、不正送金やフィッシング対策用のソフトウェア「PhishWall クライアント Internet Explorer(IE)版」のインストーラに、DLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。NTTセキュリティ・ジャパン株式会社の磯侑斗氏が報告を行った。CVSS v3によるBase Scoreは7.8。「PhishWall クライアント IE版 Ver. 3.7.15 およびそれ以前のインストーラ」には、DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定のDLLを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2018-0561)が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、インストーラを実行している権限で任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新のインストーラを使用するよう呼びかけている。