一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月6日、「Cisco Smart Install Clientを悪用する攻撃に関する注意喚起」を発表した。Cisco Smart Install Clientは、Cisco製スイッチのプラグアンドプレイ設定とイメージ管理のための機能およびプロトコル。Cisco Talosによるブログによると、これに存在する脆弱性を悪用する攻撃が確認されているという。この脆弱性は、Ciscoが2017年2月にアドバイザリを公開しているもので、悪用された場合にはリモートからスイッチの設定を変更されたり、別のIOSイメージを上書きされるなどの影響を受ける可能性がある。JPCERT/CCでは、この脆弱性を悪用する攻撃コードの存在を確認しており、インターネット定点観測システム(TSUBAME)では、Cisco Smart Install Clientが使用する4786/tcpポートに対するスキャンの増加を確認している。Ciscoでは、この問題とは異なる脆弱性情報を記載したアドバイザリを2018年3月に公開しており、JPCERT/CCでは合わせて修正済みバージョンの適用を呼びかけている。また、不要であればCisco Smart Install Clientを無効にすることも検討すべきとしている。