独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月1日、複数のSAMLライブラリに、サービスプロバイダへの認証が回避される脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは5.0。影響を受けるシステムは次の通り。・OneLogin - "python-saml"(CVE-2017-11427)・OneLogin - "ruby-saml"(CVE-2017-11428)・Clever - "saml2-js"(CVE-2017-11429)・OmniAuth SAML(CVE-2017-11430)・Shibboleth OpenSAML C++(CVE-2018-0489)これらのシステムのいくつかのSAMLライブラリでは、XML DOMトラバーサルや正規化の処理を行うAPIにおけるXMLデータ中のコメントの扱い方に不整合な点があり、XML署名検証でXMLデータの改ざんを検出できない脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、遠隔の第三者によってSAMLデータの内容をXML署名が無効にならない形で改ざんされ、SAMLサービスプロバイダの第一段階の認証を回避される可能性がある。JVNでは、影響を受ける可能性があるSAMLサービスプロバイダに対し、SAMLライブラリを最新版へアップデートするよう呼びかけている。
Microsoft Office Excel において COM オブジェクトを悪用して Lateral Movement が可能となる手法(Scan Tech Report)2018.2.26 Mon 8:30