独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月13日、NTT東西がそれぞれ提供する「フレッツツール」に、DLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。いずれも橘総合研究所の英利雅美氏が報告を行った。CVSS v3によるBase Scoreはともに7.8。西日本電信電話株式会社(NTT西日本)が提供する「フレッツ v4/v6アドレス選択ツール」の全てのバージョンのアプリケーションおよびアプリケーションを含む自己解凍書庫には、DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定のDLLを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2018-0516)が存在する。東日本電信電話株式会社(NTT東日本)が提供する「フレッツ・あずけ~る バックアップツール」のバージョン 1.5.2.6 およびそれ以前のインストーラには、DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定のDLLを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2018-0515)が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、アプリケーションや自己解凍書庫、インストーラを実行している権限で任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、「フレッツ v4/v6アドレス選択ツール」は2018年2月7日に配布およびサポートを終了しているため、利用しないことを推奨している。また「フレッツ・あずけ~る バックアップツール」は最新のインストーラを使用するよう呼びかけている。