独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月2日、Pivotal Software, Inc.が提供する「Spring Security」および「Spring Framework」に認証回避の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは5.3。NTTコムウェア、NTTデータ、NTT Macchinettaフレームワーク開発チームが報告を行った。影響を受けるシステムは次の通り。・Spring Security 4.1.0 から 4.1.4 まで・Spring Security 4.2.0 から 4.2.3 まで・Spring Security 5.0.0・Spring Framework 4.3.0 から 4.3.13 まで・Spring Framework 5.0.0 から 5.0.2 までなお、過去バージョンも本脆弱性の影響を受ける可能性があるとのこと。これらのシステムには、認証回避の脆弱性(CVE-2017-8030)が存在する。この脆弱性が悪用されると、遠隔の第三者によって認証機能が回避され、結果として情報が漏えいする可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。