一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月29日、「インターネットリスク可視化サービス『Mejiro』」の実証実験について情報を公開した。Mejiroは、インターネット上のリスク要因に関するデータをSHODANやcensysといったデータプロバイダから収集し、国・地域別の指標を計算して可視化したもの。ユーザが国や地域、期間を選択し、さまざまな角度から分析を行い、より正確に状況を把握することができる。同サービスの解析は、国・地域別のリスク要因の数と当該国・地域に割り当てられたIPアドレスの数を両対数グラフによる回帰直線からの乖離を偏差値として計算した、Mejiro指標を使用している。また、サイズの大小によらず同じ土俵での議論を行うために、両方の数について対数を取って「桁数」での比較検討を行っている。この指標により、当該国・地域における各種リスク要因が世界全体の水準に比べてどの程度存在するか、リスク要因間でどちらがどの程度世界水準と異なるのかを知ることができる。時系列グラフや散布図、ヒストグラム、レーダーチャート、ワールドマップバブルによる表示が可能で、これにより国・地域をまたいだリスク要因の深刻度合いを比較して対策実施の優先順位を決める際の参考にしたり、相互に対策の手法や経験を共有したりすることにつなげられると期待している。なお、検証の段階であるため多くの改良の余地があり、意見や感想、質問などを受け付けている。
Microsoft Office における数式エディタでのオブジェクト取り扱い不備により遠隔から任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2018.1.28 Sun 21:00