「ISC BIND 9」および「ISC DHCP」に、DoS攻撃を受ける脆弱性(JVN) | ScanNetSecurity
2024.03.19(火)

「ISC BIND 9」および「ISC DHCP」に、DoS攻撃を受ける脆弱性(JVN)

IPAおよびJPCERT/CCは、「ISC BIND 9」および「ISC DHCP」にDoS攻撃を受ける脆弱性が存在すると、「JVN」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月17日、「ISC BIND 9」および「ISC DHCP」にDoS攻撃を受ける脆弱性が存在すると、「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは7.5。これは、開発元であるISCの発表を受けたもの。

「BIND 9」には、反復検索におけるクリーンアップ処理の順序に誤りがありり、結果として解放済みメモリ使用(use-after-free)による assertion failure が発生し、namedが異常終了する脆弱性(CVE-2017-3145)が存在する。また、

「ISC DHCP」には、OMAPI接続を閉じる際のクリーンアップ処理に誤りがあり、DHCPサーバで使用可能なファイルディスクリプタが枯渇する脆弱性(CVE-2017-3144)が存在する。ファイルディスクリプタが枯渇するとサーバは追加の接続を受け付けないため、サーバ管理者による正当な接続も拒否してしまう可能性がある。

JVNでは、BIND 9については最新版へのアップデートを呼びかけている。なお、DNSSECの検証を無効にすることで、本脆弱性の影響を軽減できるとしている。一方、DHCPはパッチの提供が予定されていない。JVNでは、許可されていないユーザからのOMAPI接続を禁止することで、本脆弱性の影響を軽減できるとしている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×