IPAおよびJPCERT/CCは、ソニーグループが提供するファイル管理ツール「Media Go」および「Music Center for PC」のインストーラに、DLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
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独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月21日、ソニーグループが提供するファイル管理ツール「Media Go」および「Music Center for PC」のインストーラに、DLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.8。洲崎俊氏、および橘総合研究所の英利雅美氏が報告を行った。
「Media Go バージョン 3.2.0.191 およびそれ以前(CVE-2017-10891)」および「Music Center for PC バージョン 1.0.00(CVE-2017-10892)」のインストーラには、DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定のDLLを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2017-10891、CVE-2017-10892)が存在する。この脆弱性により、インストーラを実行している権限で任意のコードを実行される可能性がある。
JVNによると、開発者は「Media Go」は2017年12月末に配布の終了を予定しているため、後継製品である「Music Center for PC」の使用を推奨している。また「Music Center for PC」は、バージョンアップを推奨している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》