独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月27日、GNU Wgetが提供する、リモートファイルを取得するためのUNIXユーティリティ「GNU Wget」に複数のバッファオーバーフローの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは6.3。「GNU Wget 1.19.2 より前のバージョン」には、スタックベースのバッファオーバーフロー(CVE-2017-13089)、およびヒープベースのバッファオーバーフロー(CVE-2017-13090)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、リモートの第三者により細工されたリンクに誘導されHTTPアクセスを行うことで、ユーザの権限で任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へのアップデートまたはパッチの適用を呼びかけている。