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2018.12.18(火)

工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン 7 「アリバイの通信密室」 第8回 「はした金」

資料に書いていないことはまだありそうだ。オレは自分で情報を集めることにした。

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オレは資料をぱらぱらとめくった。そんなことは、どこにも書いていない。まあ、事情が事情だから書けなかったんだろう。社長の隠し口座も関係している可能性がある。

「それ以上訊かないでください。申し上げられないこともあるんです」

「そうは言ってもなあ。犯人は、そのタイミングを狙ったんじゃないのか? 百万円っていう半端な金額もその社長の金からすぐに出せるからってことじゃないのか?」

「それは……わかりません。可能性はあると思います」

「あんたなあ。口止めされてるのはわかるけど、犯人よりオレの方が情報少なかったら、勝てるわけないだろ。それで毎月どれくらいの金額を社長は持っていってるんだ?」

「多い時は二千万円、少ない時でも五百万円以上はあります」

やはり億を超えていそうだ。それにしても二千万円を手で運ぶのか、危険すぎる。オレだったら、そわそわして挙動不審になりそうだ。

《一田 和樹》

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