独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月24日、株式会社ジャストシステムが提供するソフトウェア「楽々はがき」および「楽々はがき セレクト for 一太郎」にメモリ破壊の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは5.3。FortinetのTien Phung Phan氏が製品開発者に直接報告し、調整の上で利用者への周知を目的に公表に至った。「楽々はがき」および「楽々はがき セレクト for 一太郎」には、メモリ破壊の脆弱性(CVE-2017-10870)が存在する。本脆弱性の悪用を目的として細工された「楽々はがき」または「楽々はがき セレクト for 一太郎」のファイルを開くことで、プログラムを実行している権限で任意のコードが実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。