独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月31日、富士ゼロックス株式会社製の複数の製品にDLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.8。橘総合研究所の英利雅美氏が報告を行った。富士ゼロックスが提供する複数の製品のインストーラ、およびDocuWorks自己解凍文書には、DLLを読み込む際や、自己解凍文書を実行する際の検索パスに問題があり、意図しないDLLを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2017-10848、CVE-2017-10849、CVE-2017-10850、CVE-2017-10851)が存在する。これらの脆弱性により、インストーラ起動時に管理者権限で任意のコードを実行されたり、DocuWorks自己解凍文書を実行したユーザの権限で任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新のインストーラの使用、最新版へのアップデートを呼びかけている。