独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月30日、東日本電信電話株式会社(NTT東日本)および西日本電信電話株式会社(NTT西日本)が提供する「リモートサポートツール(遠隔サポートツール)」のインストーラに、DLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.8。橘総合研究所の英利雅美氏が報告を行った。「リモートサポートツール(遠隔サポートツール)の平成29年8月10日以前にWeb上に掲載されていた版すべて」のインストーラには、DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定のDLLを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2017-10829)が存在する。この脆弱性により、当該インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新のインストーラを使用するよう呼びかけている。