独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月25日、西日本電信電話株式会社(NTT西日本)が提供する「フレッツ接続ツール」のインストーラに、任意のDLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.8。橘総合研究所の英利雅美氏が報告を行った。「フレッツ接続ツール Windows 版すべてのバージョン」のインストーラには、DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、意図しないDLLを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2017-2242)が存在する。この脆弱性により、当該インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性がある。開発者によると、同ツールは2017年6月30日に配信停止している。JVNでは、同ツールを使用しないよう呼びかけている。また、同社が提供する「セキュリティセットアップツール すべてのバージョン」「フレッツインストールツール(2017年8月8日以前にダウンロードされたバージョンすべて)」「フレッツ・あずけ~る Windows用PC自動バックアップツール v1.0.3.0 およびそれ以前」「セキュリティ機能見張り番 バージョン 1.0.21 およびそれ以前」、さらに株式会社オプティムが提供する「Optimal Guard 1.1.21 およびそれ以前」においても同様の脆弱性が存在すると英利雅美氏が報告している。