独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月18日、株式会社帝国データバンクが提供するTDB電子認証サービス TypeA のシステムを利用する環境や、管理機能を提供するソフトウェア「TypeAご利用ソフト」のインストーラを含む自己解凍書庫に、任意のDLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.8。橘総合研究所の英利雅美氏が報告を行った。「TypeAご利用ソフト バージョン 5.2 およびそれ以前(2017年8月10日より前に提供していた版)」のインストーラおよびインストーラを含む自己解凍書庫には、DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定のDLLを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2017-10824)が存在する。この脆弱性により、自己解凍書庫やインストーラを実行している権限で任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新の自己解凍書庫を使用してインストールするよう呼びかけている。