独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月17日、経済産業省資源エネルギー庁が提供する「新・緊急時報告データ入力プログラム」のインストーラに、任意のDLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.8。橘総合研究所の英利雅美氏が報告を行った。「新・緊急時報告データ入力用プログラム(平成23年3月10日版)のインストーラ"setup緊急時入力.exe"(2017年5月17日(水)より前にHP上に掲載されていた版)」のインストーラには、DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定のDLLを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2017-10823)が存在する。この脆弱性により、インストーラを実行している権限で任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新のインストーラを使用するよう呼びかけている。なお、同様の脆弱性が「新・石油輸入調査報告データ入力プログラム(CVE-2017-10822)橘総合研究所の英利雅美氏が報告」「新・基幹統計報告データ入力用プログラム(CVE-2017-10821)橘総合研究所の英利雅美氏が報告」「定期報告書作成支援ツール(CVE-2017-2228)三井物産セキュアディレクション株式会社の吉川孝志氏が報告」でも報告されている。