独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月1日、株式会社インターコムが提供するIT資産管理用ソフトウェア「MaLion」に、複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは9.8。株式会社リクルートテクノロジーズのRECRUIT RED TEAMの西村宗晃氏が報告を行った。「MaLion」の複数のバージョンには、端末エージェントの認証不備(CVE-2017-10815)、中継サービスサーバのSQLインジェクション(CVE-2017-10816)、中継サービスサーバの認証不備(CVE-2017-10817)、通信の暗号化に使われる鍵がハードコードされている問題(CVE-2017-10818)、端末エージェントのサーバ証明書検証不備(CVE-2017-10819)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性により、リモートから端末エージェント上で任意のコマンドや任意の操作を実行されたり、中継サービスサーバ上で任意のSQL文を実行されたり、設定を変更される、暗号通信を盗聴されるなどの影響を受ける可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版にアップデートするよう呼びかけている。