BBソフトサービス株式会社は7月31日、「インターネット詐欺リポート(2017年6月度)」を発表した。本レポートは、同社の「Internet SagiWall」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもの。これによると、6月のインターネット詐欺サイトの検知数は1,323,497件で、前月より73.63%と大幅に増加した。内訳は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが88.81%、フィッシング詐欺サイトが10.24%、マルウェア感染サイトが0.03%、ボーガスウェア配布サイトが0.76%、ぜい弱性悪用サイトが0.16%を占めていた。OSごとのネット詐欺種類別検知率では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの割合がWindowsで63.69%、Androidで90.78%、iOSで90.59%となっている。同社では、6月のワンクリック詐欺、不当請求詐欺サイトの検知の急増について、詐欺サイトへ誘導するための「アダルト動画ポータルサイト」の増加が原因としている。これは人気のアダルトサイトの情報をまとめたサイトで、アフィリエイターがビジネスとしてサイトやブログを作成しているケースが多い。しかし今回の増加の要因となったサイトには、ワンクリック詐欺への誘導リンクが複数含まれており、犯罪者が大規模なキャンペーンを実施していると推測している。また、芸能人のゴシップやプライベート映像流出などのニュースを餌にした詐欺サイトへの誘導も数多く見られるという。