独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月14日、HiBARA Softwareが提供するオープンソースのファイル暗号化ソフト「アタッシェケース」で作成された自己実行可能形式の暗号化ファイルにDLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは7.8。橘総合研究所の英利雅美氏が報告を行った。「アタッシェケース ver.2.8.3.0 およびそれ以前(CVE-2017-2271)」「アタッシェケース ver.3.2.2.6 およびそれ以前(CVE-2017-2272)」で作成された自己実行可能形式の暗号化ファイルには、DLLを読み込む際の検索パスが原因で、意図しないDLLを読み込んでしまう脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、自己実行可能形式の暗号化ファイルを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、脆弱性による影響を軽減するためのワークアラウンドを複数紹介している。