総務省は7月10日、「サイバー攻撃(標的型攻撃)対策防御モデルの解説」を公表した。これは、巧妙化・複合化し続ける標的型攻撃等の新たなサイバー攻撃に継続的に対応できるようにすることを目的とした、「サイバー攻撃対策防御モデル・実践演習の実証実験」事業の一環として検討してきた、官公庁・民間企業等における人的、技術的視点から見たサイバー攻撃(標的型攻撃)対応方策(防御モデル)の成果として策定したもの。この防御モデルは、人・組織対策と技術的対策で構成されており、前者ではインシデントレスポンスの計画(プランニング)と実行(ハンドリング)について、後者では事前対策・検知・事後対策について解説している。プランニングでは、文献調査から経営層の承認、現状把握、CSIRTの設置など5つのプロセスを設定、ハンドリングでは発見・通報から初動対処、調査、分析、再発防止など7つのフェーズを設定、それぞれ詳細に説明されている。