独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月30日、法務省が提供する「申請用総合ソフト」および「PDF署名プラグイン」のインストーラに、DLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.8。申請用総合ソフトは三井物産セキュアディレクション株式会社の吉川孝志氏とNTTコミュニケーションズ株式会社の東内裕二氏が、PDF署名プラグインは東内氏が、それぞれ報告を行った。「申請用総合ソフト(4.8A)およびそれ以前」「PDF署名プラグイン(G2.30)およびそれ以前」のインストーラには、DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、意図しないDLLを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2017-2232、CVE-2017-2233)が存在する。この脆弱性により、インストーラを実行している権限で任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新のインストーラを使用するよう呼びかけている。