macOS における Disk Arbitration デーモンでの競合状態制御不備により権限が昇格可能となる脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2017.09.24(日)

macOS における Disk Arbitration デーモンでの競合状態制御不備により権限が昇格可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

脆弱性と脅威 エクスプロイト

◆概要
Apple 社の macOS に、競合状態の制御不備を悪用して管理者権限が奪取可能となる脆弱性が報告されています。攻撃者が侵入、またはマルウェアが感染した場合、端末の全権を奪取する目的で当該脆弱性を悪用される可能性があります。macOS の利用者は当該脆弱性に対する影響を確認し、OS のアップデートにより脆弱性に対策することを推奨します。

----------------------------------------------------------------------
◆分析者コメント

公開されているエクスプロイトコードを用いて検証を実施した結果、現行バージョンである Sierra よりも 2 つ前のメジャーバージョンである Yosemiteまでは、当該脆弱性の影響を受けることを確認しています。マルウェアが感染端末の全権を掌握するために当該脆弱性の悪用を試行する可能性が高いと考えられます。近年は macOS を対象としたマルウェアの報告も目立つため、アップデートにより対策することを推奨します。

----------------------------------------------------------------------
◆深刻度(CVSS)

[CVSS v2]
7.6
https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v2-calculator?name=CVE-2017-2533&vector=(AV:N/AC:H/Au:N/C:C/I:C/A:C))

[CVSS v3]
7.0
https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v3-calculator?name=CVE-2017-2533&vector=AV:L/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
----------------------------------------------------------------------
◆影響を受けるソフトウェア

macOS 10.12.5 未満の macOS が当該脆弱性の影響を受けると報告されています。検証の結果、以下のバージョンの macOS で、当該脆弱性を悪用した権限昇格に成功することを確認しています。古い OS がどこまで影響を受けるかは報告されていません。

  ・macOS 10.12, BuildVersion 16A323 (Sierra)
  ・macOS 10.11.6, BuildVersion 15G31 (El Capitan)
  ・macOS 10.11.1, BuildVersion 15B42 (El Capitan)
  ・macOS 10.10.1, BuildVersion 14B25 (Yosemite)
----------------------------------------------------------------------
◆解説
Apple 社の macOS に、競合状態の制御不備を悪用して管理者権限が奪取可能となる脆弱性が報告されています。
《株式会社ラック サイバー・グリッド研究所》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定特集をもっと見る

Scan BASIC 会員限定記事

もっと見る

Scan BASIC 会員限定記事特集をもっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)

もっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

脆弱性と脅威 カテゴリの人気記事 MONTHLY ランキング

  1. Wi-Fiルータを攻撃し、Androidユーザを感染させるトロイの木馬を発見(カスペルスキー)

    Wi-Fiルータを攻撃し、Androidユーザを感染させるトロイの木馬を発見(カスペルスキー)

  2. 自動車ハッキングのリスク 本当のところ - 名古屋大学 高田教授に聞く

    自動車ハッキングのリスク 本当のところ - 名古屋大学 高田教授に聞く

  3. Apache Struts 2 において REST プラグインの実装不備により任意のコードが実行されてしまう脆弱性(Scan Tech Report)

    Apache Struts 2 において REST プラグインの実装不備により任意のコードが実行されてしまう脆弱性(Scan Tech Report)

  4. Git における値検証不備を悪用して任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

  5. 富士ゼロックスが提供する複数の製品に任意コード実行の脆弱性(JVN)

  6. 「WannaCry」や「Mirai」の亜種や別種によるアクセスが増加(警察庁)

  7. 幅広い環境が影響を受けるBluetoothの脆弱性「BlueBorne」に注意喚起(JPCERT/CC)

  8. NTT西日本の「フレッツ接続ツール」に任意コード実行の脆弱性(JVN)

  9. Microsoft Windows の GDI に Palette オブジェクトにおける整数オーバーフローにより管理者権限で任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

  10. Apache Struts 2 において REST プラグインでの XML データ処理の不備により遠隔から任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

全カテゴリランキング

特集

★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★
<b>★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★</b>

経営課題としてサイバーセキュリティに取り組む情報システム部門や、研究・開発・経営企画に携わる方へ向けた、創刊19年のセキュリティ情報サービス Scan PREMIUM を、貴社の事業リスク低減のためにご活用ください。

×