独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月7日、「Apache Tomcat」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。これはThe Apache Software FoundationがApache Tomcat向けのアップデートを公開したことを受けたもの。影響を受けるバージョンは次の通り。・Apache Tomcat 9.0.0.M1 から 9.0.0.M20 まで・Apache Tomcat 8.5.0 から 8.5.14 まで・Apache Tomcat 8.0.0.RC1 から 8.0.43 まで・Apache Tomcat 7.0.0 から 7.0.77 までこれらのバージョンには、エラーページ処理に関するセキュリティ制限回避の脆弱性(CVE-2017-5664)が存在する。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。この脆弱性が悪用されると、細工されたHTTPリクエストを処理することで、エラーページの削除や上書きが行われる可能性がある。最新のバージョンは「Apache Tomcat 9.0.0.M21」「Apache Tomcat 8.5.15」「Apache Tomcat 8.0.44」「Apache Tomcat 7.0.78」となっている。