警察庁は5月19日、「ランサムウェア『WannaCry』に感染したPCからの感染活動とみられる445/TCPポート宛てアクセスの観測について」を重要情報として発表した。同庁では、世界で大規模な感染被害を発生させているランサムウェア「WannaCry」の検体の解析を進めており、WannaCryに感染したPCは接続されているネットワーク上で感染活動を行い、その際に宛先ポート445/TCPに対して特徴的なデータを含む不審な通信パケットを発信することが判明した。そこで同庁は、インターネット定点観測システムにより、前述の特徴的なデータを含む通信パケットの動向について分析したところ、5月12日から現在に至るまで、感染PCが感染活動を継続している可能性が高いことが分かった。特に、ロシア、米国、台湾のIPアドレスからのパケットが多い。同庁では、マイクロソフトが公開する「MS17-010」などのパッチの適用や、パッチ未適用のPCの感染確認などの対策、対応を行うよう呼びかけている。