独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月16日、株式会社東芝が提供する、無線LAN接続機能を搭載したSDHCメモリカード「FlashAir」のフォトシェア機能に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは4.3。三井物産セキュアディレクション株式会社の諌山貴由氏が報告を行った。「FlashAir SDHCメモリカード(SD-WEシリーズ<W-03>)V3.00.01 およびそれ以前」「FlashAir SDHCメモリカード(SD-WD/WCシリーズ<W-02>)V2.00.03 およびそれ以前」には、Webブラウザからの操作でフォトシェアを開始した場合、無線LANに接続可能な第三者によって、フォトシェアで共有しているデータを閲覧される脆弱性(CVE-2017-2162)、および共有設定していないデータを取得される脆弱性(CVE-2017-2161)が存在する。JVNでは、フォトシェアを開始する際には専用アプリを使用する、ソフトウェアを更新し適切な無線LAN設定を行うよう呼びかけている。