BBソフトサービス株式会社は4月27日、「インターネット詐欺リポート(2017年3月度)」を発表した。本レポートは、同社の「Internet SagiWall」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもの。これによると、3月のインターネット詐欺サイトの検知数は804,655件で、前月より24.2%減少した。内訳は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが82.16%、フィッシング詐欺サイトが15.90%、マルウェア感染サイトが0.57%、ボーガスウェア配布サイトが1.05%、ぜい弱性悪用サイトが0.32%を占めていた。OSごとのネット詐欺種類別検知率では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの割合がWindowsで23.47%、Androidで85.24%、iOSで82.10%となっている。また3月度は、家紋を持っていない家庭向けにオリジナル家紋を請負にて作成する新しい手口の偽販売サイトを検知した。一般的な偽販売サイトは商品の販売のみを装うが、確認された手口では苗字の書体とオリジナルの家紋をデザインした額縁入りプレートの制作を請け負うというものだった。日本固有の文化への関心の高さからこのような詐欺サイトが出てきたのではないかと推測している。