株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は4月13日、BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について緊急の注意喚起を発表した。同脆弱性(CVE-2017-3137)は、開発元であるISCから発表されたもので、ISCでは本脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価している。同脆弱性の影響を受けるバージョンは、「9.11系列:9.11.0-P3」「9.10系列:9.10.4-P6」「9.9系列:9.9.9-P6」。これらにはDNS応答の処理に不具合があり、CNAMEまたはDNAMEレコードが含まれる応答のanswer secion内のレコードの順序が異常であった場合、namedが異常終了を起こす障害が発生する。JPRSでは、同脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.11.0-P5/9.10.4-P8/9.9.9-P8)への更新、あるいは各ディストリビューションベンダからリリースされる更新を速やかに適用するよう呼びかけている。