株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は2月9日、BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について注意喚起を発表した。同脆弱性(CVE-2017-3135)は開発元であるISCから発表されたもので、namedにおいてDNS64とRPZの双方を有効にしている場合のみ対象となる(デフォルトではいずれも無効)。ISCでは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価している。同脆弱性の影響を受けるバージョンは、「9.11系列:9.11.0~9.11.0-P2」「9.10系列:9.10.0~9.10.4-P5」「9.9系列:9.9.3~9.9.9-P5」。これらにはDNS64/RPZの内部処理に不具合があり、特定の条件下においてDNS64とRPZの双方を使用した場合、DNSクエリの処理に矛盾した状態が発生し、namedが異常終了を起こす障害が発生する。JPRSでは、同脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.11.0-P3/9.10.4-P6/9.9.9-P6)への更新、あるいは各ディストリビューションベンダからリリースされる更新を速やかに適用するよう呼びかけている。