独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月11日、「Microsoft OLE2Link オブジェクト」の処理における挙動を利用することで任意のコードを実行される可能性があると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは6.3。すでに攻撃も確認されている。「Windows 10 の Office 2016 を含むすべての Microsoft Office 製品」は、Microsoft OLE2Link オブジェクトの処理において、遠隔のサーバにあるリソースは、サーバが提示する MIME type にしたがった処理が行われる。これを悪用すると、細工された文書ファイルをユーザが開くことで、リモートの第三者によって任意のコードを実行される可能性がある。現時点で対策方法は公開されておらず、JVNではMicrosoft WordでRTFファイルをブロックすることを検討するよう呼びかけている。