独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月22日、株式会社セキュアブレインが提供する不正送金やフィッシング対策用のソフトウェア「PhishWall クライアント Internet Explorer版」のインストーラに、任意のDLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは7.8。NTTコミュニケーションズ株式会社の東内裕二氏、合同会社セキュリティ・プロフェッショナルズ・ネットワークの吉田英二(Eiji James Yoshida)氏が報告した。「PhishWall クライアント Internet Explorer版 Ver. 3.7.13 およびそれ以前」のインストーラには、DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、意図しないDLLを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2017-2130)が存在する。この脆弱性により、インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新のインストーラを使用するよう呼びかけている。