独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月7日、SpiQeソフトウェアが提供する「OneThird CMS」に複数のクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは6.1。CVE-2017-2124は東京電機大学 情報通信工学科 暗号方式・暗号プロトコル研究室の高木智氏、CVE-2017-2123は三井物産セキュアディレクションの小河哲之氏が、それぞれ報告を行った。「OneThird CMS v1.73 Heaven's Door およびそれ以前」には、お問い合わせフォームの処理に起因するXSSの脆弱性(CVE-2017-2124)、および言語選択画面の処理に起因するXSSの脆弱性(CVE-2017-2123)が存在する。この脆弱性が悪用されると、ユーザのWebブラウザ上で任意のスクリプトを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。