株式会社カスペルスキーは2月22日、Kaspersky Labがゲーム形式の対サイバー演習「Kaspersky Interactive Protection Simulation(KIPS)」のオンライン版「KIPS Online」を提供開始すると発表した。KIPSは、サイバー攻撃を受けている企業や組織の運用上のリスクや投資に見合った有効な対策をゲーム形式で演習するもの。参加者はグループに分かれ、条件や指示が書かれた複数枚のカードと決められた予算、作業時間を有効に使い、発生するインシデントに対応しつつ5週間という仮想期間内での生産高を競い合う。ゲーム終了後には、どのような対策が適切だったのか、また攻撃者のシナリオと各グループの打ち手を比べながら、参加者全員がゲーム上で発生した事象に対する考察と理解を深めることができる。実施に必要な時間は約2時間。KIPS Onlineは、これまでの集合型のKIPSと同等の演習をインターネット上で実施できるようにしたもの。サービス提供前にKIPS Onlineトーナメントを開催しており、40カ国から合計270チームが参加、数百人の同時参加を実証した。現在、「浄水場(浄水プラント)」「発電所(複合型ガスタービン発電プラント)」「企業(一般的な業務用ITシステム)」「自治体(ウェブポータル)」の4種類の演習を日本語で用意しており、KIPS、KIPS Onlineの両方で利用できる。