独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月15日、Apache Brooklynが提供するアプリケーションのモデリングやモニタリング、管理のためのソフトウェア「Apache Brooklyn」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは5.4。三井物産セキュアディレクション株式会社の米山俊嗣氏が報告した。「Apache Brooklyn 0.9.0 およびそれ以前」には、クロスサイトスクリプティング(XSS:CVE-2017-3165)およびクロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF:CVE-2016-8737)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、ユーザのWebブラウザ上で任意のスクリプトが実行されたり(XSS)、Apache Brooklyn サーバにログインしているユーザが、細工されたページを閲覧した場合、ユーザの権限で意図しない操作をさせられる(CSRF)可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとにApache Brooklyn 0.10.0 およびそれ以降にアップデートするよう呼びかけている。