警察庁は2月2日、平成28年の特殊詐欺認知・検挙状況等について発表した。これによると、特殊詐欺の認知件数は14,151件(前年比+327件、+2.4%)で前年から微増。被害額は406.3億円(同-75.7億円、-15.7%)と2年連続で減少しているが、依然として高水準で推移している。また、既遂1件あたりの被害額は、306.9万円(同-70.5万円、-18.7%)となっている。地域別にみると、8道県において被害額が半減した一方で、神奈川、愛知、大阪など一部の大都市圏では、認知件数・被害額のいずれも増加している。手口別では「オレオレ詐欺」が約4割と、もっとも多かったものの、認知件数は5,737件(同-91件、-1.6%)で4年ぶりに減少、被害額は166.0億円(同-9.1億円、-5.2%)で7年ぶりに減少した。一方で「還付金等詐欺」が認知件数3,682件(同+1,306件、+55.0%)、被害額42.6億円(同+17.1億円、+67.4%)と増加し、全体の認知件数を押し上げた。多発した地域は、大阪(725件)、千葉(481件)、愛知(351件)、神奈川(263件)であった。