BBソフトサービス株式会社は1月25日、「インターネット詐欺リポート(2016年12月度)」を発表した。本レポートは、同社の「Internet SagiWall」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもの。これによると、12月のインターネット詐欺サイトの検知数は1,678,193件で、前月より5.2%減少した。内訳は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが79.08%、フィッシング詐欺サイトが13.87%、マルウェア感染サイトが1.18%、ボーガスウェア配布サイトが4.53%、ぜい弱性悪用サイトが1.34%を占めていた。OSごとのネット詐欺種類別検知率では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの割合がWindowsで23.25%、Androidで91.53%、iOSで70.47%となっている。また12月度は、例年と同様にクリスマスや年末年始のセールを装った詐欺サイトが多数確認されたが、今回は商品の多様化と季節商品の種類の増加がみられたという。新しいものでは、年度末の「定年退職者向けプレゼント」や「還暦のお祝い」の商品などが見られた。家族が集まりやすい正月時期に還暦のお祝いを行うケースもあり、犯罪者は日本の行事や慣習などを研究した上で、詐欺サイトを作成しているものと考察している。