編集部:一田さんの最新刊「原発サイバートラップ」には、辻さんが登場しますね。それも友情出演的なものではなく、内面描写も含む一人の登場人物として。
一田:前回の対談で辻さんに「僕も出してくださいよ」と言われたことがずっと気にかかっていて、ようやくです。本当は別の作品でも登場してもらうはずだったんです。
辻:登場するとは聞いていなかったので、査読させていただいた時にはビックリしました。僕の勤めているビルが出てきて、お、これはもしかして、って(笑)。こういった小説の題材を選ぶときは、どういうインスピレーションがあるんですか?