独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月1日、日本年金機構製が提供する複数のインストーラに、DLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは7.8。「仕様チェックプログラム(社会保険) Ver. 9.00 およびそれ以前」「届書印刷プログラム Ver. 5.00 およびそれ以前」「媒体データパスワード設定プログラム Ver. 1.00 およびそれ以前」「届書作成プログラム Ver. 15.00 およびそれ以前」のインストーラには、DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、意図しないDLLを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2016-7818)が存在する。この脆弱性により、インストーラを実行しているプロセスの権限で任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、新規インストールやバージョンアップの際には、開発者が提供する情報をもとに、最新のインストーラを使用するよう呼びかけている。