独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月1日、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が提供するWindows版「公的個人認証サービス 利用者クライアントソフト」のインストーラに、DLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは7.8。「公的個人認証サービス 利用者クライアントソフト Ver3.0.1(Windows7以降対応版)およびそれ以前の Ver3 系」などのインストーラには、DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、意図しないDLLを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2016-4902)が存在する。この脆弱性により、インストーラを実行しているプロセスの権限で任意のコードを実行される可能性がある。開発者によると、Windows 7以降では最新のインストーラを使用することとしており、Windows Vista以前のインストーラは近日中に公開予定だという。