トレンドマイクロ株式会社は11月7日、「IoT時代のホームネットワークに潜む脅威解説セミナー」を開催した。講師を務めた同社のシニアスペシャリストである森本純氏は、日本のブロードバンド利用可能世帯数が5,595万世帯あり、利用可能世帯率は100%、また、デジタルテレビをインターネットに接続して利用している世帯は約3割と、ホームネットワークの土台はすでに整っていると現状を示した。そして同社の調査結果から、ホームネットワークには、WebカメラやDVDプレイヤー、スマートテレビなど、さまざまな端末が接続されている現状を紹介した。一方で、ホームネットワークには脅威も潜んでいると森本氏は指摘した。ホームネットワークに接続された機器が不正なサイトに誘導されたり、通信を盗聴される可能性があり、そのために攻撃者はホームネットワークに侵入しルータを攻撃するという。事実、香港や日本で数多く検出されたマルウェア「JITON」はルータのDNS情報を書き換え、ホームネットワークに接続された機器からのWebアクセスのアドレスを書き換え、偽サイトやマルウェアサイトに接続させるものであった。
あなたのスマートテレビはマイクを内蔵している? では兄弟、良い盗聴を。~ちょっとした忠告:あなたの最新のテレビは、マルウェアも乗せられるコンピュータだ(The Register)2014.5.26 Mon 8:30